内科

内科の診療について

当院の内科では、内科疾患全般の幅広い診療を行っております。診察では、かかりつけ医の立場で安心して相談できる診察を心がけております。

本ページでは、内科診療の概要、高血圧・糖尿病などの生活習慣病、インフルエンザ・新型コロナウイルスなどの感染症についてご説明いたします。ご参考いただき、お体のことでご心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。

内科の診療

内科では、腹痛や倦怠感などの体調不良から、風邪、インフルエンザなどの流行性疾患、メタボリックシンドローム、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病、その他不眠症、片頭痛、花粉症など、内科疾患全般の幅広い診療を行っております。

当院へは数十年来ご来院くださる患者様も多く、かかりつけ医の立場で安心して相談できる診察を心がけております。少しでも体に違和感や、何かご心配なことがありましたら、お気軽にご相談いただきたいと思います。

診断の結果、高度な診察、検査等などが必要な場合には、大学病院や専門の医療機関をご紹介させていただきます。

花粉症

花粉症は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称です。主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が生じます。花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻水が生じ、少し遅れてから鼻づまりなどの症状が起こります。目に花粉が入ると、目のかゆみや充血などが現れます。

症状が強いときには、咳や、鼻づまりによる頭痛、鼻や喉の炎症反応による微熱、だるさなどの症状に悩まされる方もいます。そのため、特にお子様や初めて花粉症になったときには、検査をしなければ、風邪などと見分けがつかない場合もあります。ご心配な症状はお気軽にご相談ください。

花粉症の症状は、お薬によって症状を抑えることが期待できます。くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が続くと日常生活に支障をきたすこともありますので、我慢せずにお早めにご相談ください。患者様の症状やご希望に応じて、内服薬、点鼻薬、点眼薬など処方いたします。

生活習慣病について

生活習慣病は、食生活の乱れ、運動不足、喫煙、過度の飲酒、ストレスなど、好ましくない生活習慣によって引き起こされる疾患の総称です。脳血管疾患・心疾患、さらにこれらの疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも、生活習慣病とされています。

図:生活習慣病のイメージ

糖尿病・高血圧・脂質異常症などは、自覚症状が現れないことによって放置されがちです。その結果、ある日突然、狭心症や心筋梗塞、脳卒中といった命に関わる恐ろしい病気を招くことがあります。また、何らかの症状が現れた時には、深刻な状態に進行しているといったケースも多いため、早い段階で生活習慣の改善や予防に取り組むことが課題とされています。

高血圧

日本人の高血圧患者数は約4,300万人と予想されており、高血圧はもっとも患者数の多い生活習慣病の1つです(参照:高血圧治療ガイドライン2019)。「血圧が高い」というだけでは、通常これといった自覚症状がありません。では、なぜ血圧が高いと良くないのでしょうか。

血圧が高いという状態は、脳や心臓、血管など体にとって大きなストレスがかかっています。高血圧の状態が長い期間放置されると、動脈硬化や狭心症、脳血栓などの合併症を引き起こしかねません。ひどい頭痛や肩こり、息切れ、動悸、下半身のむくみ、頻尿などといった症状が現れることもありますが、このような症状が出たときには、高血圧によって臓器が傷みはじめている(合併症を引き起こしている)ことが疑われます。

つまり症状が出る前に、高血圧の治療を行うことがとても大切となってきます。健康診断などで「高血圧」「血圧が高め」と指摘されても、「症状がないから大丈夫」「困っていないから再検査はまた後日」と思ってしまい、治療や生活習慣の改善に取り組まない人が多いのが現状です。軽症な高血圧の場合は、お薬以外でも運動習慣や食事のパターンを見直すことで血圧を下げることが期待できますので、早めにご相談いただきたいと思います。

糖尿病

糖尿病も患者数の多い生活習慣病の1つです。糖尿病は、血糖値が高くなる(高血糖)病気です。高血糖を放置すると、三大合併症と呼ばれる糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害など、さまざまな合併症を引き起こすことがあります。

透析を始める原因となった疾患の第1位は糖尿病腎症で、全体の43.7%にあたると言われております(参照:日本透析医学会/図説 わが国の慢性透析療法の現況 2015年12月31日現在)。このような状況から重症化予防がとても重要視されています。

高血圧と同様に高血糖についても、特別な自覚症状がすぐに現れることはありません。病状を把握するためには、血液検査(採血)で、血糖値やヘモグロビンA1cを継続的に検査することが必要です。検査結果をもとに、具体的な血糖コントロール目標を医師よりご説明させていただきます。

会社の健康診断や特定健診は、糖尿病または糖尿病の予備群を早期に発見できるきっかけとなります。「高血糖の異常」「血糖値が高い」などと指摘された方は、お早めにご相談ください。

定期健診の重要性

中高年の多くの方が何らかの生活習慣病をもっているといわる時代です。生活習慣病は、一人ひとりが、バランスの取れた食生活や適度な運動習慣を身に付けることによって予防が可能です。ご自身の健康状態を毎年確認して、健康づくりにつなげていくことが重要となります。

図:健康診断結果の比較イメージ

定期的に健康診断を受けることの大切さは、今の健康状態(検査結果の数値)に異常がないかを確認するだけではありません。毎年、健診を受けている方であれば、血圧、血糖値、中性脂肪などの数値の変化を確認しながら、将来の健康障害を防ぐために早めの対策を講じることができます。

ご自身のどんな生活習慣が、数値に悪い影響を及ぼしているのか、もしくは良い結果に繋がっているかを把握することで、より良い生活習慣を継続することができると思います。「まだ、若いから大丈夫」と思い込まず、自分の健康状態を定期的にチェックしましょう。

感染症

感染症は、病原体(病気を起こす細菌やウイルスなどの微生物)が人の体内に侵入することで引き起こす疾患です。まずは、日々の手洗いや予防接種を行い感染予防に努めましょう。そして症状がある方は、自己判断せずご相談ください。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による症状は、人によって異なります。代表的な症状は、発熱、咳、息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、味覚の消失などと言われますが、これらは、風邪やインフルエンザ等の症状と非常に似ております。自覚症状による見極は難しいため、検査を行い診断することが必要です。

発熱、風邪症状(倦怠感・咳・呼吸苦など)がある方、ご家族などがコロナ陽性で濃厚接触者の疑いのある方、そのほか新型コロナウイルス感染の心配な方は、医療機関へご相談ください。当院では、感染防止のため発熱外来・検査ブースを設置して診察やPCR検査などを行っております。

インフルエンザ

通常の風邪では、鼻水やのどの痛みなどの局所症状が多いことに対して、インフルエンザは、38℃以上の発熱やせき、頭痛、のどの痛み、全身の倦怠感や関節の痛みなどの全身症状があらわれることが多いです。

お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴う等、重症になることがありますので注意が必要です。症状がある方、ご心配な方は、早めに医療機関を受診しましょう。

インフルエンザは、発症後インフルエンザ治療薬の服用を適切な時期に開始すると、発熱期間は通常1~2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。